学校を卒業後、一度就職をしたが数年の内に離職し、転職活動をする若手求職者を「第二新卒者」と呼ぶことがあります。
新卒者が就職後、数年で離職する割合は年々増加傾向にあり、厚生労働省が毎年発表している大学新卒者の離職率統計では、約30％が3年以内に辞めていると言われています。
そんな第二新卒者を採用し、定着させた場合に支給されるのが「三年以内既卒者等採用定着奨励金」です。
この奨励金は、平成28年２月10日から平成31年３月31日までに募集等を行い、平成31年４月30日までに対象者を雇入れた事業主が対象となります。
主な要件は以下のとおりです。
１．既卒者・中退者が応募可能な新卒求人の申込みまたは募集を行い、当該求人・募集に応募した既卒者・中退者を通常の労働者として雇用したこと（少なくとも卒業または中退後３年以内の者が応募可であることが必要）
２．当該求人の申込みまたは募集前３年度間において、既卒者等が応募可能な新卒求人の申込みまたは募集を行っていないこと
奨励金の支給額は中小企業で、既卒者等コースで１年定着後50万円、さらに1年定着後10万円、さらに1年定着後10万円となります。
２人目は１年定着後15万円となり、２年目、３年目は１人目と同じです。
私も12年前に新卒で入社した一般企業をたった8か月で退職し、税理士の道を志しましたので第二新卒者であったことになります。
第二新卒者となってしまう理由は様々だと思いますが、まだまだ労働意欲に燃える若者が多いだろうと思います。
これから人材の採用をお考えの方は、第二新卒者に的を絞りつつ奨励金の支給を併せて狙うのも有りかもしれません。
