仕事と介護を両立する従業員さんを支援する企業のために「介護支援取組助成金」というものがあります。
支給金額は1事業主あたり1回限りの60万円です。
この助成金の支給を受けるための要件は以下のとおりです。
1.労働者の仕事と介護の両立に関する実態把握
平成27年4月1日以後に、次の(1)~(3)を満たす実態把握の取組をすること
(1)厚生労働省が指定する調査票に基づきアンケート調査を実施(※1)すること
(2)アンケートの回収率が3割以上または回収数が100以上であること
(3)アンケート結果を集計し所定の様式にとりまとめること。
※1 調査対象は原則として雇用する雇用保険被保険者全員です。ただし、雇用保険被保険者が100人以上の事業主は、少なくとも100人以上の雇用保険被保険者を調査対象としてください。
2.介護に直面する前の労働者への支援
平成28年4月1日以後に、次の(1)、(2)を実施すること
(1)厚生労働省が指定する資料に基づく、人事労務担当者等による研修の実施(※2)
(2)厚生労働省が指定する資料に基づいた周知
※2 研修実施後は研修結果を所定の様式に記録してください
3.介護に直面した労働者への支援
平成27年4月1日以後に、次の(1)および(2)の取組をすること
(1)仕事と介護の両立に関する相談窓口(※3)を設置すること
(2)厚生労働省の指定する資料により相談窓口を周知すること
※3 相談窓口は必ずしもすべての事業所に設置されている必要はありませんが、すべての事業所の労働者が相談できる体制になっていることが必要です。
4.法令で規定する介護休業制度及び所定労働時間の短縮等の措置について労働協約または就業規則に定めていること。
5.仕事と家庭の両立支援についての取組を紹介するサイトである「両立支援のひろば」に介護休業関係の両立支援の取組を登録していること 。
他の助成金に比べればなんとなくハードルが低いように感じます。
助成金は予算がなくなりしだい終了ですので、これを機に介護休業等の決まりをきちんとしておこうという経営者の方にはおすすめです。