株式会社を設立する際には資本金をいくらにするか決め、その資金を調達する必要があります。
現在は資本金1円からでも株式会社は設立できますが、取引先の目もあるしそこそこの金額にしたい!でもお金がない!という場合もあるでしょう。
そんな場合のために「現物出資」という制度があります。
基本的に出資は現金にて行いますが、現金以外で出資をすることも可能なのです。
よく見られるものは不動産や株式、自動車やパソコンなどです。
現物出資する財産の額が500万円を超えると検査役の調査が必要となりますので、500万円以下で行うのが一般的です。
ひとつ問題になるのが現物出資の額をいくらにするかということです。
不動産の場合は不動産鑑定士に評価をしてもらう必要があります。
株式であれば時価があるので問題ありません。
自動車やパソコンは中古販売サイトでおおよその金額は把握できるでしょう。
問題は営業権やソフトウェア、ホームページやノウハウといった無形固定資産を現物出資する場合です。
はっきり言って適正な時価がよく分かりません。
適当に高い金額を付けると個人に譲渡所得税が課されたり、法人で減価償却費が否認されるおそれがあります。
現物出資を行う場合は500万円以下で、できるだけ時価の分かりやすいもので行うようにしましょう。