法人設立を検討する際、株式会社ではなく合同会社という選択肢があります。
以下、合同会社設立のメリットとデメリットです。
【メリット】
①設立コストが安い ・・・ 定款の認証が不要（株式会社は認証費用５万円かかる）で登録免許税が６万円（株式会社は１５万円）で済むので株式会社より少なくとも１４万円は安く済みます。
②ランニングコストが安い ・・・ 役員の任期が定款で定めない限りは無期限なので、役員の改選登記費用は不要です。また、決算公告も不要なので公告費用もかかりません。
③経営の自由度が高い ・・・ 基本的には会社法に違反しない限りは定款で自由に決められます。利益の配分も出資比率に関係なく定めることができます。
【デメリット】
①知名度が低い ・・・ 株式会社に比べて知名度が低いため、新規営業の際、人材採用の際に少々苦労する可能性があります。
②こじれる ・・・ メリット③の反対です。自由度が高い分こじれる時はとことんこじれます。基本的に権力は集中させておきましょう。
個人的な感想でいうとメリットの自由度が高いというのはオーナー企業であれば株式会社でもそう変わらないので、結局メリットはコストが少し安い、デメリットは知名度が低いということになると思います。
名刺を配るたびに「合同会社ってなんですか？？」と聞かれるので、いちいち説明するのが面倒くさいという話もあります。
弊社の顧問先にも合同会社が何社かありますが、経理や決算、法人税等の申告については感覚的に株式会社と何も変わりません。
とにかく設立時のコストを安く抑えたい、という方はご検討ください。
