会社でたくさんの利益が出た場合、利益に応じた法人税等を支払わなければなりません。
税金を払うくらいなら外車でも買おうかという話はよく出ます。
外車を買えば確かに支払う税金は減りますが、それが節税と呼べるかは疑問です。
例えば会社で1,000万円の利益が出ているとして、手元に1,000万円の現金が残りました。
そこで1,000万円の外車を現金払いで購入して利益がゼロになったとしましょう。
(実際には自動車は耐用年数に応じて減価償却を行うため、そうはなりません)
利益がゼロなので法人税等の税金もゼロになります。
しかし稼いだ1,000万円の現金もゼロになり、お金は残りません。
外車を買わずに1,000万円の利益に対して300万円の法人税等を支払うとすると、
300万円の税金を支払うのは痛いですが、差引700万円の現金は残ります。
その700万円を使って翌期からまた商売を大きくすることができます。
例えが極端ではありましたが、お金を使って税金を減らすよりも税金を支払った方が結果的に会社にお金は残るということです。
しかし車好きの経営者の方もたくさんおられますので、ご自身の好きな車に乗って営業をしてモチベーションを上げるんだということであれば私も引き止めたりはしません。
以前の記事に書いた決算賞与についてもお金は使いますが、従業員さんのモチベーションを上げることによって長い目で見れば会社の数字が上がると考えれば無駄にはならないはずです。
よって、お金を使う節税についてはその費用対効果をよく検討してから行うようにしましょう。